鏡開き
- 2010/01/10(日) | リニューアル前のブログ
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よく見るようになりました。中にはこんな歳になっても為になる
事が沢山あります。
先日、故事成語を解説する番組で、季節柄「鏡開き」の事について
解説されていました。
もともと武家の習慣だったものが一般化したもので、正月に飾っていた
鏡もちを下ろして食す、という習慣です。
なぜ「開く」というかというと、食べるときに餅を小さく分けますが
その時に、刃物などで「切る」というのは、切腹をイメージさせるので
代わりに縁起の良い「開く」という表現になり、手や槌で割り開く
ようになったそうです。
そういえば、以前ホテルで働いていたときに、披露宴などで
樽酒の鏡開きをよくしていましたが、そのときも木槌で
蓋を割っていました(あれは実は、事前に蚤でこじ開けて蓋を樽に
乗っけた状態で木槌で叩いています。納品された状態で叩き割るのは
相当難しいというか、多分無理です。)
日本人は、縁起を担ぐのが好きですね。私たちの業界でも縁起を大切に
しておりますが、餅に関しても一つあります。棟上の日に撒く縁起物の
餅は、焼かずに食べてください。建物で「焼く」というのは、かなり
縁起が悪いですから... 井本