日本の国土の70%が森林です。
そんなに緑で覆われた日本でありながら、日本で使用される木材のほとんどが、ただ安いからといって外国産材に頼っているのが現状です。
現在も日本の家の70%は輸入された木材が利用されています。実際に使われている家で外国産材の強度は強いというデータがでてはいますが、その後は年々この日本の湿度に順応できずに、ねばりがなく弱くなっていくというデータもあります。
今後も外国産材ばかり使われていくと、国産材の需要の減少につながり、日本の林業は成り立たず、どんどん山も限りなく荒れ果ててしまいます。だから今、近くの山における見直しが必要なのです。
- 山の見学
- 津江杉の採現場に山に入って実際に見ていただきます。樹齢六十年以上の木の伐採はかなりの迫力です。
- 護持の森の見学
- 「輪掛け乾燥」の広大なストックヤードをご見学いただきます。
- 植林体験
- 使った分だけ後世のために木を植えます。
- 製材工場見学
- 一本の木を無駄なく利用。製材から乾燥釜そして出荷まで流れを御覧いただきます。
- 木工体験
- 杉の木で木工品をつくっていただきます。仕上がりは、皆様の腕にかかっています。
津江村
上津江村、中津江村、前津江村は、筑後川上流に位置する、日本の屈指の林業地帯で、福岡の筑後川、熊本の菊池川へと清流を分かつ九州の分水嶺でもあります。 豊富な自然に囲まれたこの地域で採れた杉を「津江杉」といいます。
森林は降り注いだ雨を地中にしみこませ、長い年月をかけて清らかな水にかえます。その水はやがて川となり、人々の生活を潤しながら海へかえっていきます。
森林は、表土がスポンジのようになっており、雨水を地中に浸透させる働きがあります。その機能は草地の約2倍といわれています。この機能により雨水はゆっくりと浸透し川へと流れることから、洪水や渇水が緩和されます。このことから、森林は「緑のダム」と呼ばれるようになったのです。
地球温暖化の主要な原因である二酸化炭素を森林は吸収・貯蔵しています。木や植物は葉から大気中の炭酸ガスを、根から水分を、太陽からエネルギーを吸収して成長します。このとき行われる「光合成」によって、酸素を放出します。
木々が吐き出した新鮮な酸素で私たちは呼吸し、木々の培った土壌から食べ物を得る。森林が荒れ果ててしまえば、川の下流の町も都市も危機にさらされます。
森林という大きな生命体によって、私たちも生かされているのです。